コラム: 2008年5月アーカイブ
5月2日夕方。携帯電話を開くと、待ち受け画面から『北京五輪』小泉元首相開会式に招待されず!のテロップが流れていた。会合も終わり、帰途に履歴を確認しようと携帯の折りたたみを開くと『エーイ! 癪に障るこんなつまらないニュースをいつまで流しているのだ!』一方、正月に石原都知事宛てに招待状が届いた時には静かな反応だったと記憶している。メディアは国民に何を期待したのか?
小生はもともと、メジャー大新聞をはじめにTVには『不偏不党』や『公正中立』など期待してもいないが、こと中国関連の記事は異常なほど慇懃な筆致やニュース番組が鼻についていた。
ふと閃き、何年か前に古本屋で手に入れた高木書房発行の『新聞のすべて』を久々に開いてみたら、30年以上も前に刊行された書籍が何と新鮮な事、すっきりした。
とりわけ中国についての件で
加藤英明氏は、日本の新聞の片手落ちな報道は、「中国に甘く、アメリカに辛い」と述べている。
そしてまた、鮫島啓治日経新聞の初代特派員が、中国政府に2年近く監禁され、その後釈放されて帰国したが、本人はもとより当の日経新聞や他の大新聞も完全に黙秘したままだそうである。
いまだに、それが尚然りである。
党の総裁までなさった御方も、悪天候のため台湾に緊急着陸した際に、中国に慮って搭乗機から一歩も降りなかったそうで、その所業はまさに不可解の一言である。
誤解の無いように敢えて申し上げるが、小生はもちろん反中国ではなく、親米でもない。どちらかといえば親中なのかも!? もちろん立ち位置は日本。
オリンピックは世界平和の象徴的なイベントと言われるが故に、国際政治に翻弄されるのだろうか?それにしても大手新聞やTVでは何ゆえにチベット関係者が「聖火リレー」の妨害に至ったのか、日本国民にその真実を報道するよう切願したい。
聖火リレーでの対峙は、チベットVS中国というよりもチベット族VS漢族といったほうがわかり易いのではないか。
1950年に人民解放軍によって侵略されて以来120万人のチベット人が、獄中死も含め犠牲になったと言われている(ペマ・ギャルポ氏)。
チベット問題も然ることながら「毒入り餃子」問題を御座なりにすべきではない。
ましてや領土問題、尖閣諸島の領有権が日本にあることは、言を俟たない事である。
隣接する国家間の軋轢はどこの国でも抱えていることで、過去の贖罪で引け目を感じることは無い。
謙譲の美徳は、時と相手と場所によって求められる徳目で『和して同ぜず』で臨むべき事柄である。
20数年前、アルバイトで稼いだ金で1ヶ月、中国をきままに逍遥して以来、何度も渡航した。当時と比べ目まぐるしいスピードで発展し、世界人口の5分の1を占める大国である。
初渡航のガイド役を引き受けてくれた友が教えてくれた孫文先生の言葉を受け売りしたい。
『中国人は散砂の民』である。しっかり握っていないとバラバラになる。
転じて、強く握りすぎると指の間から砂はこぼれ落ちる。
